「……なあ、何であの時、逃げたの?」 「えっ?」 あの時? って…… 思わず水瀬くんを見る。 水瀬くんもわたしを見てたから慌てて顔を反らした。 それって…… 「中2のクリスマスイブ……オレ……」 「あ、あれは……」 何も聞きたくなくて水瀬くんの言葉を遮った。