「あっ! もしかして……」 「岩本!」 何かを思い出したように祥太くんがわたしを見ると、すぐさま水瀬くんが遮る。 何? 「……ま、とりあえず、乾杯しようか……」 祥太くんが仕切り直すようにグラスを持って、わたしたちは乾杯をする。