貴重な休日デート。 あたしが見たがっていた洋画を見に行こうと誘ってきたのは光志からだった。 「いいの?日曜日なのに、奥さんほったらかしで」 映画までの30分を近くのファミレスでつぶすあたしたち。 オレンジジュースをストローで吸いながら上目遣いで光志を見ると、口元を緩めてあたしの頭をポンポンと優しく叩く。 「バーカ。余計なこと気にしてんな」 なんだろう、これ。 久々に会ったからかな。 光志が可愛くて可愛くて、 「光志?」 「ん?」 「だーいすき」 仕方がないよ。