――――――― 「で、会うことにしたんだ?」 「うん」 すると、光志があたしの頭を撫でる。 「可愛いなあ、全く。パパさんが羨ましいよ」 と、言って今度は顔を すりすりしてきた。 「大の大人が止めなさい」 「はい、ちょーし乗りました。さーせん」 光志はあたしから離れ 姿勢を正し、小さく 咳払いをして本題に戻す。 「それで?いつ会うんだ?」 「…明日」 光志は目を丸くした。 「明日!? えっと…それまた急だな」 あたしは、光志の手を取って上目遣いで言った。 「お願いがあるの」