恭介の悩みの種が誰なのかは、あの反応を見て分かった。
部長だ。
二人の間で、何かあったのだろう。
だが、夕方のオフィスで見た部長は平然とした様子だった。
いや、部長は根にもたないタイプだ。
悩みなんて、寝たら吹っ飛ぶのだろう。
――…まぁ、
自分には関係ない事だ。
ほっとけば、知らないうちに解決しているだろう。
樹はすでに泡のしぼんだビールを一気に飲み干した。
自分の財布に200円しか入ってない事を知ったのは、さらにビール2杯といかそうめんを腹に収めた後だった。
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