「政宗様と結婚できるなら、タイムスリップしてもいいよ・・・私・・・」
だめだ。優香が歴女モードに入ってしまった。
いつの間にか様付けになってるし・・・・。
「優香~・・・・さぁ、現実に戻ろうか?そろそろ集合だから!!」
「えぇ?・・・・・いいじゃん、もうちょっとだけ政宗様の兜の傍に居たいの・・・」
「だーめ。もう、優香が歴史研究部に入るって言ったからこんな修学旅行になったのに、わがままはやめてよね」
普通の部活に所属していれば、もちろん歴史博物館等には来なくて済んだのは事実であり、私の言った言葉で優香はゴメンと謝った。
「分かったよ、集合場所・・・戻ろっか・・・」
しぶしぶ了解した優香と共に、私は歴史博物館の地図を見た。
無駄にでかいな・・・ここって。
「ここを真っ直ぐ行けばいいみたい」
「はーい、分かりました桜隊長っ」
ふざける優香と笑いながら、部屋を出ようとした瞬間・・・・。
