「よっしゃー!乗れー!」 梅雨の時期に入ってすぐ。 野球の合宿が行われた。 夜中の1時に出発って。 寝るのが生きがいな私にとってはかなりつらい。 大きめの車が三台、私たちの前にとめられて、 「すきな車乗れ〜!」 っていう沖さんの声、 にも気づかないくらい立ったまま寝ている私。 「…だめだこいつ、聞こえてねえ。」 と言って無理に車の助手席に乗せたのは大好きな人。 目が覚めたとき、隣にいたのは運転している修さんだった。 .