終電、







「そこじゃ、いてえよ。」




「あ…ですよねっ!」



私が頭を上げようとすると、修さんの右腕でぐいっと引き寄せられた。




「ここがいい。」





耳元できこえる、声。



私は修さんの腕、というよりは肩のあたりに頭をのせていた。






今までの彼氏とはキスまでしかしてなかったから、こんなの初めてで。






修さんの、匂い。




どうしたらいいかわからなくて、小さくなっていた私。






「おまえ、まじ、かわいすぎ。」






そう思ったときにはもう、修さんは私の上にいて、







唇をあわせていた。









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