―――――――――――――――ガラッ
「席につけー」
担任の先生らしき人が入ってきた。
あれっ?
私の隣の人がいない。
誰なんだろう…。
「えー。このクラスの担任の田中敏明だ。
みんなよろしくー。」
その先生の頭は角刈りだった。
先生が角刈り…ぷっ(笑)
その時、教室のうしろのドアが開いた。
「遅れてすいませーん。」
男の人の声がした。
ドアのほうを向くと
その男は朝、ぶつかった人だった。
「あーっ!!」
私は立ち上がりその男に指を指した。
そして、クラスみんなの目線が一気に
私に向いた。
あっ…
「すいませーん(汗)」
私はそういっておとなしく座った。
「おい…大川。自分の席に座れ。」
「はーい。」
