「起きたのか?」


「………うん」





まだベッドに寝転がってもぞもぞしてると侠也がシャワーからでてきた。



侠也は水滴を垂らしたままベッドに乗ってきてあたしの上を四つん這いになり見下ろしてくる。



髪から垂れてくる水滴が顔にあたって冷たい。



でもあまりに真剣に見下ろされてるもんだから何も言えなくてあたしも見つめ返すことしか出来ない。