「お前はマジ俺の気持ちなんて分かってねぇな。苦労してもほしいもんってあんだろ」


「ごめんね……好きだから」


「………もういい。元は俺の問題だからな。お前は悪くないのに」






そう言って、侠也はあたしの頭を撫でてから「行ってくるわ」と立ち上がった。



しばらくしてナオトがやってきてあたしは家まで送ってもらった。



結局、その夜は朝まで侠也の連絡を待っていたのに連絡がくることはなかった。


大丈夫だよね?


侠也………。