そっと髪を前にやって、ネックレスを付けてくれた。



なんか、ペアネックレスっていいな。


こういうのすごく憧れてたんだよね。




「ありがと」



朱蓮はそっと頷き、窓をまた見た。




「ねぇ、屋上行かない?」



だめかな?



『そうだな。医者の方もとっくにOKもらってるしな♪』




良かった!てかとっくにって。


教えてくれたら良かったのにね。



朱蓮は立ち上がった。



「大丈夫?」



ふらつく朱蓮。



『ずっと動いてねぇから体力なくなったみてぇだな…』



朱蓮…──。



「これでいい?」



私は朱蓮の手を自分の肩にかけた。



『あぁ、いつもごめんな』



「ううん!大丈夫だよ♪」