「ここどこー!?
てか、さっきここ通った気がする!!」



迷子になって1時間ぐらい。

方向音痴な自分を恨む…。


いや、違う!!
あのバカ兄貴達のせいだ!

あたし、悪くないもん!



こんな雑な地図で行ける訳ないし!

だいたいあいつらの一言さえなければ………――――――――



今も夢だと思いたい…。



事件は1週間前に起きた…。


「美華ー!!
1週間後、学校行ってもらうからな!」

一番上の兄貴駿也[シュンヤ]がいいだした。


「はっ!?
しゅん兄なにいってるの!」


「うっせーな…。
しゅんがもう親父とおふくろに言ったから決定だ」

次男の和也[カズヤ]が言う。

「かず兄ほんと!?
しゅん兄なに言ったのさー!!」