「あれ?顔真っ赤。」

「う、うるさいっ!!」


なによ!ケラケラ笑いやがって!
バカにしやがって!!


「もしかして、キス……初めて?」


そう呟いた先生は、だんだん近づいてくる。

え!?あたしキスされる!?

あたふたしてる、あたしなんか気にしないで、近づいてくる先生。

先生の閉じた瞳につられて、あたしも瞳を閉じてしまう。

なのに、いくらたってもキスはこない。

おかしく思ったあたしは、うっすら目を開く。