とにかく逃げて、
 逃げて、逃げまくった。



 (はぁー、はぁー……っ
  もう大丈夫だよね……)


 私は、さっきまでいた
 丘のような所から、
 木々が立ち並んだ
 森の中に逃げ込んだ。




 「もう無理…バタンキュー…」

 ゴローンって大の字に
 寝転んで、大きく深呼吸をした。





 「はぁあ…
  これから私、
  どうなちゃうんだろ……」


 なんだか、
 無性に泣きたくなった。



 うえぇーん((泣







 「見つけた!!
  このクソ女ーーー!!!」


 木の上の方から聞こえた声。


 ふと、見上げると……




 「あぁーーー!!!
  黒マント!!!」




 どーして!
 どーして!
 どーして!



 「ったく、
  さっきはどーもぉ」



 うわー
 嫌みたっぷり詰まってるよ。




 「あはは……
  こちらこそどーも…((泣 」