「いや、なんでもない」 腕で顔を隠しながらそう答える。 「そう?ってか桐島退屈だよね?その腕じゃ手伝えないしね」 堀内の言う通り、俺の腕は治っていない。 ということは手伝うことはあまりなく、別にここにいる理由もない。 「そうだけど、俺こういう空気好きだから」 これは本当。 俺は自分自身それほどテンションの高い人間じゃないと分かっているけど、みんなでわいわいやる雰囲気は好き。