もう少し歩いて、行き着いた先は俺の全く知らない公園だった。
「ここね、私の好きな場所なの」
好きな場所、と言う割には寂しそうな顔で笑う。
「ここからうち近いんだよ」
そう言って指を指す方向を見るけど俺にはいまいちピンとこない。
「そうなんだ」
「うん...で、あの辺に勇ちゃんの家があるの」
この時の堀内は一瞬だけ無表情だった。
「勇ちゃんはあたしが5歳の時から知ってるの。あたしたちと同い年」
ゆっくりとブランコに座る堀内を見つめながら俺も隣のブランコに座った。
「...で、貴志は、勇ちゃんのお兄ちゃん」
俺の考えは当たってた。
「勇ちゃんとは小学校も中学校も一緒で...でも高校で離ればなれになっちゃって」
貴志とはずっと一緒なんだけどね、
と笑いながら続ける。


