私は声を押し殺して泣いた 「大丈夫だよ?泣かないで。僕が必ず治すから。信じて?」 えっ 私はびっくりして顔をあげた そこには伊藤先生が立っていた 「なんで?」 「僕には泣いてる声が聞こえたから。」 「ひとりにしてって言ったじゃん」 「できない。僕の大切な患者さんがひとりで泣いてるのにほっとくなんてできないよ。」