原因が全然わからないまま、付き合ってるのかも分からないまま。



月日は流れた。



「高杉くん。」



「あ?」



「今日も送ってってもらってもいい…かな?」



「…あぁ。」



「ありがとう。高杉くんホント優しいよね!」



優しい?



優しくなんかねぇよ。



俺はお前のことなんか相手にしてねぇ…。



由紀が由紀が



忘れられねぇんだよ。



この女は、前から俺に媚びってくる藤間愛ってやつ。