「好き」 「ん?」 「……バイク」 リュウはヘルメットをあたしの方に向けて軽く投げながら言った そのヘルメットはどんぴしゃであたしのもとに届く そんなスマートな仕草もリュウがするともの凄く様になる 「ありがと」 「ん。とりあえず乗れよ…………あ、ちょっと待って」 そそくさと溜まり場に戻ったかと思うと、1分もしないうちにまた戻ってきた 「ん」