リュウが手を洗っている間簡単にリビングを片付け、救急箱を用意した
ちょうど片づいた頃にリュウがリビングに入ってきた
「あ、綺麗に洗った?」
「…それぐらいできるよ」
拗ねたのか?
顔をふとあたしから逸らしたところがちょっとかわいかった
「じゃあそこのソファに座って待ってて」
「…お前、何企んでん「いいから!!」
無理やりリュウをソファに座らせ、救急箱の中から絆創膏を何枚か取り出した
「別にいらねーよ」
まだ拗ねてんのかよ
一向に目を合わせようとしないリュウの顔を無理やりあたしに向けた
「何拗ねてんだよ」
「いや……別に…拗ねてるわけじゃねーよ」
「じゃあ何でこっち見ねーんだよ」
「……」
黙ってしまったリュウをただじーっと見つめた
それなのにリュウはまた黙ってしまった
話し出しそうにねーな
あたしは無言のまま切れているリュウの手に絆創膏を貼っていった

