あたしは声の主の顔を見た そいつは想像とは全く別の部類の顔立ちだった というか寧ろかなり整っている 髪は綺麗な茶色のワックスで少し遊ばせてるような というかワックス使ってんのかって感じにいい感じに仕上がっている 体つきは細くて程良い筋肉がついてると思わせるかっこいさがあった ゴリラだの思ってた自分が恥ずかしくなるくらいのものだった 「………おい、見てたのか?」 あたしはただ黙って首を縦に振った 彼は「チッ」舌打ちをした後、面倒くさそうにため息をついた