「そろそろ帰ろっか」 いつもの彩牙の言葉 あたしにとってはテンションはいっきに下がる言葉 これから憂鬱な時間になるのか… そう思うと天使のような顔の瀬菜を見ても爽やかな彩牙の微笑みを見てもちっとも心が晴れない まだここにいたいと文句も言えない立場だからそんなことも言えない だから結局は流れでいつもの車に乗る 車にはいつも瀬菜と翼が一緒に乗ってくれるから楽しいっちゃあ楽しい けど車が公園に近くなればなるほどまた虚しい気分になる