「だから、大丈夫だって」 「はぁ」と翼は溜め息をついた 「で?翼があんなこと言ってるけど、凛ちゃんはどうする?」 「え…」 「凛、どうせ俺はお前の護衛になること決まってる。だから返事するだけ無駄だ」 それ、完全あたしに拒否権ないじゃん 「確かにねー。状況が状況だから自然とそうなっちゃうよねー」 「瀬菜、それどういう「着きました」 タイミング良く運転手さんの声が挟まった 外を見るといつもの見慣れている校舎が目の前にあった あたしは運転手さんに「ありがとうございます」と言ってドアを開けた