「着いた」と言われてその場を見ると黒い古びたドアがあった
「この中に凛ちゃんに用がある人がいるんだ」
「あたしに!?そりゃまたなんで」
「昨日のことを話したらさ、」
昨日のこと?
…あぁ、彩牙に助けてもらった挙げ句迷惑かけちまったやつか
「それに興味をもった人がいてね、そいつが会わせろってうるさいからさ」
「へー…物好きなやつもいるんだな」
ほんとにそう思う
どこに興味持ったかはわからないけど、なんでそれを黒猫の人が聞きたいんだ?
「…うん…まあ…ということで凛ちゃんをここまで連れてきたってわけ」
「ふーん」とは言っておいたものの腑に落ちない

