「ごめんごめん。そんな怪訝そうな顔で俺を見ないでよ」 「そんなに笑われたら顔もこんなんになっちゃいますよ」 謝っておきながら全く反省してない中城さんにちょっとだけ腹が立つ 「だからごめんって。俺の説明不足だから」 さっきまで笑っていた顔がまじめな顔になる 「“黒猫”っていうのは、暴走族のチーム名なんだ」 「はぁ」 「そしてここはその黒猫のたまり場なわけ」 「なるほど」 確かにここは“黒猫がいっぱいいる”建物だ