Secret Cats


「リュウ…さっきの瀬菜の言葉なんだけどさー…」



返事がくる気配すら全くない空気の中話しかけるのは意外と勇気のいることだと実感する


それでもやっぱり知りたい

ずっと気になっている瀬菜の言葉、今日起こった出来事


野次馬として聞いているのではない


あたしは黒猫なのだから


そう自覚する覚悟を決めたのだから



「…え……いか?」


「へ?今何か言った?」



走行中に話しかけてくるなんて珍しいな


そう思いながらもリュウが口を開いてくれたことに安堵した


このまま黙られていたらたまったもんじゃない



「公園でもいいか?」



今度はゆっくり話してくれたからわかった

公園でもいいか?
って言ったよな

何が?

話す場所のことか?


まあたまり場からあたしと出るときにあたしに話す気でいたらしいからそうであろう



「いいよ」



あたしも周りの音に負けないようにゆっくり大きな声で答えた


それに対してリュウは頷いた