でも帰ると言っても、まだいつもの帰る時間より早い
なのに何でこのタイミングで帰んなきゃいけないんだ?
リュウは「先に出てる」と言ってあたしより早く部屋を出て行ってしまった
「凛ちゃん」
後ろから瀬菜の弱々しい声が聞こえた
弱々しいと言うより、不安そうな声だった
「リュウのこと頼むね」
「それ、どーゆーこと…」
「とりあえず、リュウを受け入れてってこと!!」
そんなのとっくに受け入れているって言おうとした
けど言えなかった
笑ってる瀬菜の顔がすごく寂しそうだったから
本人はちゃんといつもみたいに笑えていると思っているのだろう
けど端から見たら全くそうは見えない
とりあえず「わかった」とだけ言って、いつものようにみんなにさよならをした

