「いいねー、凛ちゃん。あたしを目の前にして正直に答えてくれる子なんてそんなにいないんだよ?」
「はぁ……」
「うん、気に入った!!あたし上北絢(カミキタアヤ)」
「あ、広瀬凛です。何故か知ってるみたいですけど…」
ニコニコとしながら手を差し出してきた絢さんと握手をした
「もしかして凛ちゃん、あたしのこと誰からも聞いてないの!?」
「…はい」
「ちょっと湊?」
「あぁわりぃ。話す機会ってかタイミングがなかなか無くて」
「早く言ってよー!!あたし知ってるんだとばかり思ってて普通に名前言っちゃったじゃーん」
いかにも膨れてしまった絢さんをよそに湊はだんまりしている
脇であーだこーだと絢さんが騒いでいるのに全く見向きもしない
そうしているうちに絢さんが段々と静かになって、しまいには湊が「落ち着いたか?」って言ったのに対して首を縦に動かした
その流れは最初っからいつかは絢さんが黙っていくのをわかりきっていたかのようだった

