もう一度 君に会えたら

いいかげんプレゼント攻撃にも慣れてきた俺は瑶を宥めようと肩を叩く。


「ヤキモチー?心配しなくても大丈夫だって」

「いつもそう言うけど、タダより高いものはないってママ言ってるよ。私はすっごい嫌」


嫌なのは分る。

彼女なら気分いいわけないもんね。

ふくれっ面の瑶の横顔を眺める。

サラサラの長い髪の先をイジリながら瑶が俺を見て言った。


「寂しいのも嫌だけど、この状況はもっと嫌」


うっせーよ、と笑いながら瑶を抱きしめる。