もう一度 君に会えたら

この前の件があってからというもの、俺が何も言わないことをいい事に浩子の攻撃は続いた。


手作りのゼリー、タバコ、香水・・・数えたらキリのない位プレゼントを贈りつけてきた。


それもこれも「友達に貰ったから」との丁寧な手紙付で。


俺は婆ちゃんに受け取り拒否をするように頼んでいたのだが、田舎の運送会社となれば古くからの付き合いなので拒否どころか配達のオジサンと話し込むのに夢中になってしまうあり様。



「怪しいぃぃぃ。何でタバコとか吸ってるメーカーもミリ数も同じ物が送られてくるの?だいたい高校生なのにカートンでタバコ貰ったって言うのが嘘っぽい」


こんなもの捨てちゃえー、と瑶が壁に投げつける。


実際金がない俺にとってタバコの差し入れは両手を合わせたいくらい有難いもの。