もう一度 君に会えたら

その後食べたコンビニの限定アイスの味も瑶の他愛もない話もほとんど上の空だった。


俺は浩子の事を考えていた。


怒り、いや疑問と言った方が正確かも知れない。


携帯のリダイヤルからタケの番号を出しては消すことを繰り返していた。


気が付けば、ベットの上で瑶が寝息を立てている。


疲れていたのか無反応な俺に退屈してかは知らないけど。


俺は瑶を起こさぬようにそっとベットから立ち上がってベランダに出た。


雨上がりの熱気は、濡れたシャツの様に肌にまとわり付いて俺の心をさらに重くさせる。



液晶に浮かぶタケの番号。


タバコに火を付けると同時にコールボタンを押す。


タケは留守電に切り替わる寸前で電話に出た。