もう一度 君に会えたら

外に出て目に飛び込んできたもの・・・

それは浩子の姿だった。



――帰ったんじゃねーのかよ。



「ゴメン、言い忘れた事あって・・・」



「もう、俺オマエやだ。話すことねーから」


自分でも驚くほどの冷たい声だった。

目もすわってたと思う。

隣で瑶が身体を固くしてるのが見えた。


「行くぞ」


脅えた表情のままの瑶の手を引き、俺は歩き出した。