もう一度 君に会えたら

「・・・何やってんの、オマエ」



オマエと呼ばれた人物は、少し緊張した笑いを作り声を出した。


「あ・・うちの親戚がそこの中央病院に入院してて。お見舞いついでに、充のオバサンにこれ頼まれたから」


差し出された紙袋を受け取ることもせず俺は言った。


「浩子・・学校だろ、オマエ」


「ちょっと急ぎのお見舞いだったから、今日は特別に休んじゃった」


緊張ぎみの笑顔はさらに硬くなる。



・・・ちょっと待て。

俺の母親が浩子に頼み物?

いつも宅急便で送りつけるだけなのに?