「えっと・・・」


瑶は遠慮がちに俺を見つめる。


それに気付いて理衣が口を開いた。


「瑶は初めましてだよね。この前都内から転校してきた宮坂君。みんな充って呼んでるの。何かねー、見た目はローテンションなんだけど話すと面白いから安心してー」


「テンション低いんだぁー。私、大久保 瑶。ヨウって呼んでね」


大きな目を細めて笑う。


俺は軽く笑って2人を見ていた。


でも俺ってテンション低い?


それをネタに笑われてるけど・・・ま、いいか。


「もしかして、みんなでゴハン食べんの?」


「え、そのつもりだよ。瑶の手料理美味しいし、親睦会にしようよ」


「材料、足りないんじゃない?」


「じゃ、買い物行かなきゃだね」