もう一度 君に会えたら

それを知ったときはすごいショックでねー。

 信じて待ってたのにって泣き叫んで。

 それから――

 瑶は男を受け入れなくなった。

 ミツルと付き合うって聞いたときは私も陸斗も亮も驚いたよ。

 あれだけ告白されても断ってた瑶が?

 会って少ししか経たないミツルと?

 もう、私達、ミツルに隠れて何回会議したことか。

 でも『もう一度…ミツなら信じれる気がする』ってあの子が言うから。

 うちらは暖かく見守る事にしたんだ。

 だからさ、大切にしてあげて欲しいの。

 病気がどれだけ酷いのか私はバカだから分らない。

 でも、ミツルがネガティブな考えしてたらダメじゃん。

 ミツルが怖いなら、瑶はもっと怖いはずでしょ?

 それを大丈夫って言って安心させるのは

 ミツルしかいないでしょ?」