もう一度 君に会えたら

「ちゃんと話をしたほうがいいかもなぁ」


優しく微笑んだままパパが呟く。


「何?教えて」


「瑶の心臓は、あまり調子がいいとは言えない。様子を見てきたけど、どうも良くなるそぶりがないらしい」



――つまり…死ぬってこと…?



覚悟をもって聞いてたけど、

あまりの現実に目の前が真っ白になる。

暗くなるんじゃなくて、真っ白。

あ、壁も何もかもが白いから…だからか…。

自分で結論付けた事を納得したくなくて

頭の中が混乱し始める。