もう一度 君に会えたら

いいじゃん、お願い。

親父、頼む。

口にこそ出さないが、俺の体中でお願いオーラが出ていたと思う。

しばらく考え、親父はゆっくり頷いた。


「遊びでは乗らない、条件付きだ」


寛大な承諾に俺も母さんも驚き、そしてガッツポーズ。


「怪我しないよう、気をつけてね」


久々に見る母親の安心した笑顔に、俺の心も解れていった。


「ありがとう」