「つまり、充は進学したいって事よね?」 水滴が付き始めたグラスを手に取りながら理衣が口を開く。 俺の家に呼び出した時は何事かと心配そうな顔をしていたが、進路の話と分ると安心したように表情を綻ばせた。 「いやぁ~ビックリ。あんなに〝先の話はしたくねー〟って言ってたのにね。どうしたの?」