「それ・・ミツの家のバラ?」
そう言って、瑶は俺の手に握られたままの物を指差した。
話してて渡しそびれてた・・。
「そう。婆ちゃんが瑶のおかげで復活した花だから持って行けって」
あーあの時の、と顔中を笑顔にして新聞にくるまれた花を受け取る。
裂かれた新聞の隙間から覗く花を愛おしそうに撫でていた。
本当に花が好きなんだなぁ・・・。
「これって・・ミツが包んだの?」
ワイルドというか・・本当に無造作に包んだ新聞や針金を触りながら瑶が尋ねた。
「だって、婆ちゃん、家の新聞で包んで渡すんだぞ。俺恥ずかしくてそこの公園で適当に包み直してきた」
なんだか恥ずかしかった。
やっぱり見舞いの花は綺麗な包装紙とか透明のバリバリしたラップみたいなので包まな
いとだよな・・。
「いいよ、いい。オシャレだ」
以外にも真剣な表情で無造作アートを褒めちぎる。
「何て言うのかな、既存のもの・・常識を覆すところにミツのセンスの良さがあると思う。うん、これは才能かもしれない」
どこかの評論家みたいな言い方だ。
褒められて悪い気はしないが、才能なんて大それたものは俺は持ってない。
そう言って、瑶は俺の手に握られたままの物を指差した。
話してて渡しそびれてた・・。
「そう。婆ちゃんが瑶のおかげで復活した花だから持って行けって」
あーあの時の、と顔中を笑顔にして新聞にくるまれた花を受け取る。
裂かれた新聞の隙間から覗く花を愛おしそうに撫でていた。
本当に花が好きなんだなぁ・・・。
「これって・・ミツが包んだの?」
ワイルドというか・・本当に無造作に包んだ新聞や針金を触りながら瑶が尋ねた。
「だって、婆ちゃん、家の新聞で包んで渡すんだぞ。俺恥ずかしくてそこの公園で適当に包み直してきた」
なんだか恥ずかしかった。
やっぱり見舞いの花は綺麗な包装紙とか透明のバリバリしたラップみたいなので包まな
いとだよな・・。
「いいよ、いい。オシャレだ」
以外にも真剣な表情で無造作アートを褒めちぎる。
「何て言うのかな、既存のもの・・常識を覆すところにミツのセンスの良さがあると思う。うん、これは才能かもしれない」
どこかの評論家みたいな言い方だ。
褒められて悪い気はしないが、才能なんて大それたものは俺は持ってない。

