「復活したのかよー」
わざと元気な笑い声で瑶に話しかけた。
何でかって?
久しぶりに見た瑶は、元気な頃より顔色が悪く本当に病人の顔をしていたから。
そして、この前の瑶の父親の事を思い出したから。
「元気なつもりなんだけどねー。ちょっとここがご機嫌悪いらしくって」
そう言うと、瑶は自分の左胸を指差した。
「だから早く病院行けっていったじゃんよー」
「えー早く病院来てたら、もっとミツと会う時間が減ってたんだよ」
そう笑って言った言葉に、本当に悪い状態なんだと改めて思い知らされた。
「難しいからよく分からないんだけど、うまくドキドキが刻めなくて苦しくなっちゃう病気みたいでねー。だから心拍数上げると危ないらしくって・・チューもエッチも出来ないね」
エヘヘと、瑶はいつかのようにイタズラっ子の顔で笑った。

