人生楽しければいいと思ってた。


その時が楽しければ後のことなんてどうでもいいと思ってた。


たぶん、逃げてたんだと思う。


堅物のオヤジの期待が、だんだんと俺の中で負担になっていた。


小さな頃は、そんなオヤジの喜ぶ顔が見たくて勉強を死ぬ気で頑張った。


塾にも通った。


でもそれだけじゃ足りなくて、地域のサッカーチームにも入った。


勉強とサッカーで1番を取り続けるのは簡単な事ではなかったのに、ただオヤジの「頑張ったな」の言葉を聞く為だけに俺はひたすら努力を続けた。



でも、いつだったかな。



どれだけやっても



親父は笑顔を見せることも褒めることもしない事に気が付いたのは。





なんかー――バカみてぇ