五月ももう終わり。


屋上は涼しい風が吹き渡る。



「…………何?」


お弁当を食べていた黒崎くんと目が合う。



「えっ!?な、なんでもないよ」



見つめすぎた。


黒崎くんへの恋を自覚してから、どうしても見つめちゃう。


そして今までになかったぐらい、ドキドキしてしまう。