「じゃあ〜…黒崎、この答えはなんだ?」 中学三年になって、クラスは新しくなった。 まだクラス全員が馴染めてない。 開いた窓から涼しい風が吹いてくる。 「黒崎」 先生が何度も呼ぶ名前。 それは私の前に座る、いや寝入ってる男子。 「黒崎くん、ねぇ」 小さい声で呼びながら、後ろからペンで背中をつつく。 お願いだから起きてよ。 黒崎くんが答えてくれないと、私が当たるんだから。 そう心で焦るが黒崎くんは起きる気配がない。