「パパは?」 「あっち!」 小さな手で今、来た方向を指差す。 「報告は終わった?」 「うん」 「創、俺でもいいよな?」 腰をおろしながら創ちゃんに微笑む。 創ちゃん、びっくりしてるかな…。 そう思いながら私も微笑む。 「美嘉」 名前を呼ばれ、振り向く。 「手、出して」 そう言われ手を出す。 すると薬指に小さな宝石のついた指輪をはめられた。 「…美嘉、結婚しよ?」