「美嘉、クリスマスに映画行かない?」


「映画?」


お菓子を食べながら、愛美に返事をする。



「これ、この映画が観たいの!」


雑誌を広げ、今、最も注目の若手俳優が出ている純愛映画の特集ページを指差す。


確か、愛美が好きな俳優さん。



「いいよ」


「本当!?」


目を輝かせ喜ぶ。


「うん。久しぶりに愛美と出掛けたいし」


「やった〜」


そうしてクリスマスは愛美と出掛けることに決まった。