チャイムの音で私は目を覚ました。 それと同時に涙を流していることに気付く。 それでも涙を拭うこともなく寝転び続ける。 この時、私は気が付いた。 何故、彼のことを思い出すのか。 似てるんだ。 彼の声が。 榊の声が。 二人の声が似ている。 だから、私は榊の声を聞く度に彼を思い出すんだ。