「でも美嘉はいいな」 「何が?」 「彼氏が出来て」 そういいながら、塾の入口で待つ男の子に目を向ける。 「創ちゃん」 私の声に気付いて近付いて来る。 創ちゃんは愛美に軽く頭を下げて挨拶をする。 「…ども」 「こんにちは〜」 無表情な創ちゃんに対して明るい笑顔で挨拶する愛美。