【短編集】砂糖をかけたみたいに









「ねぇ、さっきの電話大丈夫なの?」

パンをもくもく食べながら聞いてみる。

「ん?あぁ、大丈夫なんじゃね?」

いや、そんな無責任な・・・。

「電話の女の人すっごく怒ってなかった?」

「俺に近付くなって言っただけなのにな。マジアイツ香水臭すぎるから嫌い」

「う、うわー・・・」

「しかも俺の女だって言いまわってるしな。ありえねぇっての」

ごっそさんと言い残して彼は教室に戻っていった。

現実にあるんだ、そーゆーの・・・。

凄すきるよ、桜宮くん








チャイムで我に返って、私も教室に走っていった。






.