すでに高層ホテルの上階のボタンが押されてある


「ミニスカートより膝丈のスカートの方が似合う」

こちらを見ずに言うかずまの横顔を驚いて見る

……はじめて服装に関して肯定的なことを言われた気がする



「女にしては背が高いからな…、足が長いのが引き立つよ」

褒められてる……

しかもなんか、ものすごい嬉しい……!


照れもせずにそんなセリフを言ってくれるかずまの横顔は相変わらず凛々しくて、あごのラインとか、何を見るわけでもなく前を見ている涼やかな目だとか、全部


全部


全部……


アタシの頭の中に浮かんできた言葉に、自分で驚いてしまう


ちょっと待って…

え?


脳みそが自分の思考を整理整頓しようと必死こいてる最中、かずまの目がいきなりこちらを向いた

「露出の高い服より、隠れている部分が多い方が…想像力をかきたてられて…」


どんどんとフェードアウトしていくような声で最後まで聞き取れない

え?

今なんて……


と聞き返す前に“ポーーーン”と耳に優しい音を立ててエレベーターが扉をあけた


途端に目の前が明るくなる


読めない文字でレストラン名がかかれてあるけど、雰囲気からして……しかもこの高層っぷりからして……高級まちがいなし


エレベーターを降りて思わず立ち止まる


「ここで食事するの?」

「今日はフルコースのデートするんだよ」


大したことでもないって感じで言ってるけど……

この展開ってすっごくロマンチックじゃない???